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町内の畜舎で「アース製薬」と臭気対策の実証実験に取り組む連携協定を締結

記事ID:0009426 更新日:2023年3月7日更新 印刷ページ表示
11 住み続けられるまちづくりを

 令和5年2月28日(火)、川南町の長年の重要課題である畜産臭気問題解決のため、アース製薬株式会社様(本社:東京都千代田区 以下「アース製薬」)と、「環境保全および産業の振興に関する連携協定」を締結しました。

 本町は、第6次長期総合計画「令和3年3月策定(期間:令和3年度~令和12年度の10年間)」の前期基本計画(期間:令和3年度~令和7年度)における【農業の振興】の(その他の課題)として、「本町にとって長年の課題である『臭気問題』についても、老朽化した畜舎の更新、設備導入等を支援など、飼育衛生管理を進めるとともに臭気低減に努めなければなりません。」と臭気対策を町の大きな課題として捉えておりますとともに、【環境保全の推進】の項目におきましても、「生活環境の保全のため、公害防止に努めます。苦情への対応について、早期改善・解決を図ります。」との強い決意を申し述べております。

 このような中におきまして、この度、大阪大学などによって開発されました日本発の酸化制御技術「MA-T System®(要時生成型亜塩素酸イオン水溶液®)」を活用し、畜舎等の臭気対策をアース製薬に実証実験の場を提供することで本町におきます長年の課題解決を目指してまいります。

 なお、今回の締結ですが、「地方自治体としては日本で初めてのMA-Tに関する事業連携協定」となりました。

 本町は畜産が盛んな本県の他の自治体に比べて面積が狭く、一般住宅と畜産施設が隣接、混在しており、家畜排せつ物の処理などの対策が重要な課題となっております。実証実験にはMA-Tを用いて、町内数か所の鶏舎や豚舎などで実施を予定しており、密閉された畜舎に換気ダクトを設置し、ダクト内に吸い込んだ空気にMA-Tを散布し、臭気問題の解決を図ります。将来的には町内で臭気対策装置の製造も検討しており、『川南町モデル』の構築も目指しています。

 加えて、今回の実証実験を通じて期待できる成果としましては、(1)脱臭技術の確立により畜産物の規模拡大(農水産業の成長産業化)、(2)農畜産物の輸出強化、(3)悪臭問題の解消と働く場の確保で持続可能なまちづくりに貢献、(4)町全体としてのイメージアップ、(5)移住・定住の促進、等を想定しております。

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                 締結後の記念撮影
          (左から、日高町長、アース製薬執行役員 桜井様)
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               試験実施場所のイメージ
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                 脱臭試験のイメージ

【MA-Tとは】

 MA-Tとは革新的な酸化制御技術のシステムであり、衛生・消臭対策としても活用されております。MA-Tはプロ野球、Jリーグ・大相撲・劇団・オペラなどスポーツやエンターテイメントをはじめ、ほとんどの航空会社や大学病院・歯科医院・介護施設・老健施設・自治体・飲食店などで採用開始されています。

※日本MA-T工業会:MA-T活用のプラットフォームとなり、MA-Tの普及と価値向上のため、オープンイノベーションの推進を目的とし、2020年11月に設立。現在各業界を代表する企業を含む約100社が参画。

【代表者からのコメント】

<日高町長のコメント>

 長年の課題であります畜産に関する臭気について様々な取組みをこれまで進めてまいり、何度も挫折をいたしました。畜産の町として臭気対策で力を借りたかった状況の中でようやく革新的な技術であるMA-Tにたどり着いたことを嬉しく思っています。これからアース製薬様やバイオメディカルサイエンス研究会様と一緒に脱臭の試験を進めるとともに、川南町として自治体第一号として日本発の革新的技術であるMA-Tの発信に貢献してまいります。

 

<アース製薬株式会社 執行役員 桜井様からのコメント>

 MA-Tの取組は熱量のある団体様と進めることがとても重要です。MA-Tを活用して臭いが消えることを期待しており、長年の課題である臭気対策に貢献したいと考えております。『川南町モデル』の構築を期待しています。