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第1回 避難に関する知識を身につけよう
また、この30年の間に起こり得る確率70~80%と言われる「南海トラフ巨大地震」の発生も心配されています。
災害が発生し、家庭内にとどまることが危険な状態になった場合は、落ち着いてすばやく避難する必要があります。今回は避難に関して考えてみましょう。
避難に対する基本的な考え方
■自主避難について
最近、全国各地で頻繁にみられる局地的大雨のように突発的な異常気象の場合に、町からの避難情報が間に合わないケースも考えられます。身の危険を感じたら安全な場所にいる家族や知人の家、高い建物などへ自主的に避難しましょう。
普段から災害時に避難することを家族内で相談しておきましょう。
■命を守る最低限の行動とは
危険な状況の中での避難はできるだけ避け、安全の確保を第一に考えます。危険が切迫している場合は、指定された避難場所への移動((1)立退き避難)だけでなく、命を守る最低限の行動((2)屋内安全確保)が必要な場合もあります。
(1)立退き避難とは
災害のリスクのある区域に住んでいる人が、自宅・施設等にいては命が脅かされるおそれがあることから、その場を離れ安全な場所に移動すること。「立退き避難」が避難行動の基本です。
(立退き避難先例)
・町が指定した避難場所等への避難
(※町指定避難場所は、町ホームページに掲載しています。)
・安全な場所にある親戚、知人宅、ホテル・旅館等への避難
(2)屋内安全確保とは
災害リスクのある区域にある自宅・施設等においても上階への移動や高層階に留まること等により、計画的に身の安全を確保することが可能な場合があります。この行動が「屋内安全確保」であり、居住者等がハザードマップ等を確認し自らの判断でとる行動です。
避難情報と居住者等がとるべき行動
令和元年6月から、住民の皆さんが災害発生の危険度を直感的に理解し、的確な避難行動をとることができるよう、避難に関する情報や防災気象情報等の防災情報を5段階の「警戒レベル」を用いて伝えることになりました。町から警戒レベル4が発令された地域にお住まいの方は、必ず避難してください。
また、避難に時間がかかると思われる方は、町から警戒レベル3が発令されたら避難を開始してください。
安全に避難するために
(1)事前に準備を
普段から避難場所までの安全な経路などを確認しておきましょう。
(2)持ち物の準備を
荷物は背負い、両手が使えるようにし、服装は活動しやすいものにしましょう。
(3)隣近所で声を掛け合って
集団で行動することでより安全に避難できます。普段から近隣の人や自主防災組織と話し合っておきましょう。