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かわみなみ歌声あふれるまちづくり事業

記事ID:0001501 更新日:2022年8月8日更新 印刷ページ表示

事業のキーパーソン『榎本潤』氏と川南町

出会い

国立音楽大学講師でピアニスト・チェンバロ奏者・合唱指揮者の 榎本潤氏<外部リンク> との出会いは、平成14年度に開催した『ダ・カーポぬくもり童謡コンサート』にダ・カーポと共演する唐瀬原・国光原両中学校生徒への合唱指導でした。

町内中学生の目覚ましい成長

その後、平成15年6月25日に開催した川南町芸術鑑賞会では、榎本氏に唐瀬原・国光原両中学校合唱部が参加しての音楽鑑賞会を企画していただき、生徒たちは素晴らしい音楽の世界を体験しました。事前に両中学校の合唱部は、榎本氏の合唱の指導を受けました。鑑賞会後も榎本氏のご厚意により、8月のNHKコンクールまで指導をしていただき、唐瀬原中学校は見事に銅賞に輝くなど両校ともその歌声は県内でトップクラスまで成長しました。

一流の指導者、一流のソリストと巡り合うことで多くの人が変化していきました。はじめは集中力の無かった生徒、不安を隠せない両中学校の担当先生、合唱に全く理解を示さなかった保護者。このすべてが半年の間に逆転しました。日々成長していく生徒と先生、それを見守る保護者、その関係がひとつとなり良い結果を生みました。多くの方が、真剣に取り組んだからこそ感動し、涙しました。

合唱団への指導

平成16年度から18年度においては、川南合唱団交流事業(平成16・17年度のみ財団法人地域創造から助成)で、榎本氏に合唱指導を依頼し、町内小中高生、地元合唱団の指導を年40回以上していただきました。特に16年度からは、町内中高生による合唱団「Junior-J.Scholars(ジュニア・ジェイ・スコラーズ)」(以下Jjsという。)を結成し、17年度は町内小学4年生から6年生(18年度は、3から6年生)による児童合唱団「Junior-J.Scholars Kids(ジュニア・ジェイ・スコラーズ キッズ)」(以下、Kidsという。)を保護者が中心となって結成し、小学生から中学生、そして高校生、一般へと生涯合唱を続けることができる体制づくりを行いました。KidsとJjsは、練習時間を重ねて共に練習することにより、小中高の交流ができ、中高生が小学生の指導したりと、合唱団体の連携の強化ができています。また、合唱を通し、人との接し方や時間の使い方、マナーなども身についてきています。

音符

国内、世界でトップクラスの音楽家によるコンサート

コンサートでは、一流のソリストをゲストに招き地元合唱団も出演する住民参加型のコンサートを開催しました。また、平成17年10月1日には、ソプラニスタ岡本知高氏の強い想いにより3rdアルバム『旅立ちの日に』のレコーディングにJjsが参加しました。

 

これまでに川南町にお招きしたアーティスト
大谷康子(ヴァイオリン) 須川展也(サクソフォン)
山形由美(フルート) Jスコラーズ(声楽アンサンブル)
岡本知高(ソプラニスタ) 塚越慎子(マリンバ)
キュウ・ウォン・ハン(バリトン/韓国) ダ・カーポ(フォーク・デュオ)
工藤志州(ソプラノ) 本宮寛子(ソプラノ)
黒田晋也(テノール/オペレッタ指導) 幸田浩子(ソプラノ)
小林晴美(ソプラノ) 住谷美帆(サクソフォン)
藤木大地(カウンターテナー) 栗コーダーカルテット(リコーダー等)

羽ばたく子どもたち

平成19から23年度においては、“かわみなみ音楽合衆国”づくり事業(平成19から21年度は財団法人地域創造から助成)で、榎本氏と契約し、合唱指導・住民参加型のコンサートの開催・指導者育成をしていただき、平成24年度からは装いも新たに‘‘歌声あふれるまちづくり事業”として現在まで事業展開しています。

Jjsの団員の中には、国立音楽大学や大阪音楽大学に入学しさらに声楽を究めようとする者や、歌手を目指す者、照明などの裏方を目指す者が出てきました。この間にJjsには、保護者会が設立され、合唱団の自立を促す準備がなされました。

生涯学習としての合唱

合唱は、楽器のように難しい技術を覚える必要もなく、子どもからお年寄りまで気軽に参加できます。また、世代間の格差もなく対等に音楽の話ができ、交流が生まれ、お互いを理解できます。自分以外の人間を理解しようとしない現代の傾向を解消する生涯教育として、この事業の活用はとても意義のあるものといえます。

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